そうだ、飯能に家を買おう。
そう考えたとき、なぜマンションでも建売でもなく注文住宅を選んだのか。今回は既にマンションをもっていた観点も入れつつ、その辺りをまとめます。

初めに言っとく。注文住宅はやめとけ
のっけからこんな見出しですみませんw
でも一番大事なことなので最初にちゃんと言っときます。
注文住宅はデメリットだらけです。この記事がいちばんお伝えしたい内容がこちらになります。
がんばって短くまとめようと思ったんですが、どうしても知ってほしいデメリットが多くて4つもあります。心して読んでください。
- デメリット①:膨大な打ち合わせでつぶれる貴重な休み!
ハウスメーカー・工務店にもよりますが、注文住宅はほんとに決めることが多い!
土地選びから間取りの設計、外構工事や照明プラン、コンセントの位置まで……。
【ある日のやりとり】
担当者さん:「トイレットペーパーホルダーの色はナチュラルかホワイトがありますが……」
わたし:「(どっちでもいいな)あー……ホワイトで」
担当者さん:「ではホワイトにしますね」
~~数十分後、別の話の最中~~
わたし:「(ん、もしかしてあれって……)ごめんなさい、さっきのペーパーホルダーの色なんですが、やっぱりナチュラルのような気が……」
みたいなことが100回くらいあります。
ぶっちゃけ、楽にもできます。
全部デザイナーさんにお任せし、それを受け入れるなど(うちの親がこのパターンで家建てました)。
でもせっかくの注文住宅だからこわだわりたいですよね。
その結果、隔週×3~4ヶ月くらいで2時間単位の打ち合わせ。
まぁまぁな時間をもっていかれます。
- デメリット②:何のためにもならならい出費が続々!(土地の固定資産税、つなぎローンの金利など)
注文住宅。まず基本的なパターンとしては土地を買い、そこから着工~家が建つまでだいたい4ヶ月くらい。
すると、その間かかるんですね。土地の固定資産税が。
しかも、しかもです、住宅ローンとは完成した住宅を担保に融資をしてもらう制度。
そもそも家というモノがないと融資してもらえません。
しかし注文住宅の場合は、まず土地を買い、家が建つまでの間にも着工金・中間金などの支払いが発生する場合がほとんど。
つまり、家というモノができる前に、多くのお金がかかってきます。
Q:住宅ローンの融資がまだなのに、土地や中間金はどうやって払うの?
A:本チャンの住宅ローンとは別に「つなぎローン」を組んで払います(本番までの「つなぎ」という意味)。
こちらのつなぎ融資、金利がかなりお高く、2%台後半とかします(ただし本番の住宅ローンで相殺するので、年単位の金利を払うことはないです)。
おわかりいただけるでしょうか。
ただでさえ注文住宅は高いのに、注文住宅を建てるためだけに必要な費用が、こんなにも存在するのです。
- デメリット③:住んでからの不満はぜんぶ自分の責任!
はい、ここまでがんばりました。
たくさん相談しました。お金も払いました。一生懸命考えて、最高の家にしました。
でも実際に住み始めてからは、確実に出るんです。不満が。
「そんなの建売もマンションも一緒じゃん? むしろ自分で決められる注文住宅の方が不満出なくない?」
と思うかもしれません。違います。
自分で決めるチャンスがあったからこそ、家のせいにはできない。マンションや建売のように、与えられた環境を工夫しようとは思えない。
その前に、「なんでここにコンセントをつけなかったんだ……」と自分を責めてしまいます。
「自分で選べる」ことが、必ずしも幸せにつながるとは限らない、ということですね。
「家は3回建てないと理想の家にならない」らしいですが、そんなに人生で家建てる機会ないわ!
ということで、「選べる=理想が叶う」ではないことは覚悟してください。
- デメリット④:資産価値なんてなくなっちゃうよ!
長くてごめんなさい。これで最後です。
おそらくマンションを買われる方は、資産価値を気にされるはずです。
「このマンション買ったら数年後に○○万円で売れそうだな……」
いわゆる半住半投というやつですね。僕もその気でマンションを買いました。
でも注文住宅の資産価値は最弱です。基本的には、建売より価値がないです。
なぜか?
資産価値とは、最大公約数のことだからです。
多くの人が気に入るから、価格が上がります。車の色に悩んだときはとりあえず白にしとけばリセールバリューが高い。
建売やマンションは、誰もが喜ぶ最大公約数的な価値をフル装備しているから、資産価値が残ります。
一方、注文住宅は、建売の無難な装いに満足できない人間が選ぶ道。
注文住宅に魅せられた人間は、徹底して家族にとって理想の家の形を模索し、こだわり抜きます。
しかし、「自分のこだわり=他人の逸脱≠資産価値」であることを覚悟しましょう。
注文住宅建てる人、リビング吹き抜けにしがちですが大丈夫ですか?
熱効率の悪い家は最大公約数的な価値から逸脱します。ちなみにこれは我が家の話です。

それでもどうしても建てたい? Welcome to underground.
それでもどうしても注文住宅にしたいですか?
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よく考えてください。デメリット全部読みましたか?
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本当にいいですか? 後悔はないですか?
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ようこそ、注文住宅の世界へ。
注文住宅のメリットなんて一つしかありません。
それは、自分たちの好きな家を建てられるということです。
当たり前ですが、やっぱりこれしかないんです。
ただ、なんとなく「オシャレな家建てたいな~憧れだな~」という程度なら、まだ注文住宅ではないと思います。そんな気持ちで挑むと、上に挙げたデメリット四天王に瞬殺されるでしょう。
そうではなく、デメリットを乗り越えてまで、建てたい家があるのか。
注文住宅リーグチャンピオンになれるかは、ここで決まるのではないでしょうか。
僕にはありました。マンション生活で感じていたもやもや、飯能の建売を見ていたときのこれじゃない感。そうした感情の中で形成されていった、家族に向いている家のイメージがあった。
そのあたりの詳細は、また別の記事で書きますね。

最後に宣伝と紹介。飯能に家建てよう
はい。
そうはいっても注文住宅って高いですよね。
まず何より土地が高い。
でも飯能なら、まだまだ土地が安めです。
通勤もこんなに便利なのに!
これは飯能移住を検討しちゃいますね。
また、思い切り自然を満喫するなら、こんな制度もあります(この制度のメリデメについては今度詳しく紹介します)。
埼玉県であれば、県民共済制度を利用して、とんでもなくお手頃価格で家を建てることもできます(ただし労力がマックス)。
この方のブログが詳しいです。
最後に、例によって、僕が相談に乗れます(宣伝!!)。
いつかご近所さんになれる日を、楽しみに待ってます!
注文住宅建てよう!